しがないバイセクシャルの性事情

レズよりバイの女が風俗に行ったりセックスしたりするブログ

レズ風俗に行ってきました

長らく放置しておりまして申し訳ないです。

レズ風俗自体は前回の投稿直後くらいに行ってきたのですが、私生活が忙しくてなかなか文章が纏められず...

とは言えこれからの文章は私がレズ風俗体験直後に殴り書きしたものを推敲した形になるので、綴っている感覚としては物凄く新鮮なものです。

体験後一年近く経って振り返る後日談につきましてはまた別の記事にて書きたいと思いますので、まずは本番の体験談を...

 

経緯については前回の記事をご覧いただきたいのですが、紆余曲折ありまして、レズ風俗への興味が日に日に膨らんで参りました。

問題はお金と、時間と、恥じらいと、貞操観念と。

だって風俗なんて、普通女は行かないじゃないですか。

ちなみに私はラブホテルにも入ったことが無かった。

初対面の女性とセックスすることに関してはそこまで躊躇いは無かったし、女性とのセックスにはある程度慣れているけれど、それでも迷わないわけがない。

何度もスケジュールを照らし合わせて、何かしらの理由を見つけては計画を頓挫させていた。

あるときは予定が合わず、またあるときは血祭りにぶち当たり、そうして何度か行けない理由を見つけては諦めているうちに、ある日右手中指と人差し指の爪がポッキリと折れた。

 

私は普段爪を伸ばして簡単にネイルをしているのだが、そんな爪では到底女の子とセックスなんてできない。

みんながそうなのかはわからないけれど、ある程度爪を伸ばしていると、替え刃みたいにパキッと爪が折れることがある。

そうしてまた伸ばしてを繰り返していたら、たまたまこのとき右手中指と人差し指の爪が折れた。

レズ風俗に行くなら爪を切らないととは思っていたが、わざわざ切るほどの勇気も出ていなかった。

折れたそのままの状態で行けるわけもないので、出来る限り深爪にしないといけないし、他の爪は伸びていて右手中指と人差し指だけその状態だと、わかる人にはバレそうで、少し怖かったのだ。

だけどこのときたまたま、右手人差し指と中指の爪(女の子とセックスするために最小限切らなければいけない爪)がポキッと折れて、短くなった。

偶然なのか、まあ偶然以外の何物でもないが、このときの私は何か運命めいたものを感じてしまった。

これはレズ風俗に行くしかないのか...?

 

何はともあれ条件が重なって、行けない理由が無くなってしまった。

取り敢えず申し込みフォームを開いてみよう、何かまた行けない理由が見つかるかもしれない。

そんな期待をよそ入力はスルスルと完了し、あと1つボタンを押すだけというところまであっさり来てしまった。

これを押したら予約完了。

たった1つ、ブラウザ上のボタンを押すのにこれでもかと悩み、エイヤーと押す。

すぐさま自動返信の味気ないメールの通知が来る。

 

予約完了。

 

やってしまった。

ついに押してしまった。

行くなら一月前ぐらいから予約して、じっくり心と身体の準備をして挑むつもりだったのに、何を思ったのか馬鹿なことにこのときの私は二日後に予約を入れてしまった。

しかも時間は日付が変わる直前。

つまり、準備期間は実質一日。

深夜テンションでなかったらあのワンプッシュは押せなかったと思う。

深夜に友人と電話をしていると、言わなくてもいいことを打ち明けてしまう。

朝起きてあんなことまで言わなくて良かったのにって後悔する感じ。

あのテンションで押してしまった。

 

その一日、つまりレズ風俗へ行く前日、私は他の何事にも手が付かず、まず身体中のありとあらゆるムダ毛を駆逐し、カミソリで傷ついた肌に保湿を施し、化粧水をいつもの3倍は塗りたくり、一番その場に適した衣服を選び、一日を終えた。

あとは寝て起きて一番濃い化粧施して、服を着て、お金を持って、家を出るだけ。

 

 

 

 

 

 

 

......寝れない。

 

22時に布団に入り、目を瞑ると心臓がザワザワする。

寝れない。

時計を見ると0時。

日付が変わっている。

再度目を瞑る。

 

眠れない。

1時半。

再度目を瞑る。

 

3時、目が覚める。

今一瞬寝てたなと気づく。

目を瞑る。

 

4時半、寝れてない。

5時まで寝れなかったらこのまま準備を始めようと決める。

 

5時、当然眠りにはついておらず、起きる。

朝ご飯を食べる。

お腹は空いているのにパンが喉を通らない。

コーヒーで流し込む。

お腹は膨れていない。

顔を洗う。

準備に有り余った時間の活用法を考える。

パックをしよう。

何処かでもらった韓国製のパックがあったはず。

探す。

見つける。

ベッドに寝転び、封を開ける。

顔に乗っけて、目と鼻と口の位置を調整し、少し顔面を押さえる。

そのまま10分から20分と書いてある。

長い方が良いだろうと20分後に目覚ましをかける。

ひょっとするとこのまま目を瞑りパックを待っている間に眠りにつけるかもしれないと微かな期待を抱いて。

 

凄く長い時間が経ったように感じた。

時計を見る。

5分しか経っていない。

ああこれは寝れないなと悟り、huluでドラマを見始める。

笑う度に顔上のパックがよれる。

その度に直しながら、すぐに20分後のアラームが鳴った。

一番濃い化粧をして、一番可愛く見える服を着て、最後にムダ毛が無いかチェックをして、爪を切って、おそらく脱ぐであろう靴下のためにペディキュアを施し、財布に料金を入れて、全ての用意が終わった。

予定より一時間早く準備が整った。

このままじっと待っているには心がざわつきすぎた。

早めに行ってカフェで時間潰そう。

電車の中で眠れるかもしれないという期待はここでもあったが、当然無残に砕け散った。

 

覚えている限り私が人生で最も緊張した時間だった。

2日前に予約して良かった、と自分の過ちを、肯定した。

こんな時間辛すぎる。

もっと朝早くに予約すれば良かった、という後悔すら湧いた。

センター試験当日も、留学に旅立ったときも、初めてセックスをしたあの日だって、ここまで緊張することはなかった。

緊張を紛らわすために、データ容量なんて気にしていられない、全く Wi-Fiの通らない車内でドラマの続きを見た。

側から見れば頗る体調が悪そうな乗客だっただろう。

血色よく施したチークを打ち消すくらいには顔が青ざめていた。

何度も深呼吸をして、気晴らしに自分の脈を取ってみたり、ドラマに集中しようと試みたり。

イヤホンから聞こえてくる役者のセリフが心臓の音で打ち消されそうで、何も頭に入ってこない。

 

電車が目的の駅に到着する。

約束の時間まではまだ1時間あった。

取り急ぎカフェに入り、カフェモカを注文して、席に着いたものの、全く飲む気が起きない。

カフェモカを水で流し込むわけにもいかないので、キオスクで買ったガムをひたすら噛んだ。

口臭がどうとか言うんじゃなくて、有り余る緊張という名のストレスを何か固いものを噛むことで発散したかった。

ガムが固くなるまで噛んで、固くなってからはもっと噛んで、カフェモカを流し込んだところで、予約の時間の5分前になった。

後から考えれば、この時間が一番緊張した。

ホテルへ移動するときよりも、一人でシャワーを浴びるときよりも、ベッドに入ったときよりも、この時間が一番緊張していた。

苦しすぎて早く時間に来て欲しかった。

 

御手洗いに入る。

カフェモカで取れた口紅を再度施して、髪型を整えて、店を出た。

目的地に着くと女性が見えた。

あの人がお相手だなというのは遠目でもわかった。

わざとらしく前を通り過ぎると声をかけられる。

「はじめまして」

簡単に挨拶を済ませてまた別のカフェへ向かう。

 

プレイ前にデートをするコースを選んでいた。

その間にプレイでして欲しいことや自分がここに来るに至った動機等を話す予定であった。

しかしながら予定はあくまで予定である。

緊張が過ぎて全くそんな話は出来ない。

他愛のない世間話でデート時間は終了した。

 

店を出たところで、「手繋いだら恥ずかしいよね?」と尋ねられた。

正直恥ずかしい、が、断るのも申し訳ないなと思い、「多分このへんは知り合いに会わないと思うんですけどね〜」と誤魔化すと手を差し出された。

女性の細い指が私の手を這う。

這わせた右手の中指の爪はきっと私と同じように、短く整えられているのだろう。

ホテルへ向かう道中に、私が本来カフェでしたかった話を振ってもらえた。

「女の子が好きなの?」「じゃあ女性経験はあるんだね、男の人はどうなの?」「まあこれから試していけばいいよね」「ずっとタチだったんだ、可愛いのに勿体ないね」

こちらが不快にならないようにかけられた優しい質疑応答。

私のこの辺の話は前回の記事を読んでもらえばわかると思うので割愛する。

 

そうこうするうちにホテルへ到着する。

私はラブホテルに入るのは初めてだった。

それがまさか女性とだなんて、風俗店のキャストさんとだなんて。

「入るよ〜」と軽く宣言されてロビーに入る。

知らなかったけど受付は無く人もいなかった。

初めて見た大きいパネルにずらっと部屋の写真が並んでいる。

どれがいい?と聞かれたが、初めてだし違いも分からなかったので適当に部屋を選んでパネルの指示通りにエレベーターに乗る。

 

手を取られて部屋へ入ると想像以上に広い部屋に、当然のダブルベッド。

ここでこの人と今からセックスするのか。

このときは本当に全く今隣にいる今日会ったばかりのこの女性とこれからセックスをするだなんて、想像がつかなかった。

 

恥ずかしいからとお風呂は別々で入り、私が出てくると部屋が薄暗くなっていた。

やらしいことする部屋だ!という小学生並みの感想しか湧かなかったが、まあ眠かったし、ベッドにダイブする。

やっぱり緊張する。

ポケットから余りのガムを取り出して噛む。

お姉さんが風呂場から、出てくる音がした。

「寝てない〜?」私が緊張で寝られなかったのを知っているお姉さんはそう言ってベッドルームへ帰ってきた。

布団の中に入って、こっちおいでと掛け布団をめくってみせる。

言われるがままに布団に入ると抱き締められる。

女性の香りがする。

この時点でもまだ、この人とセックスをすることは想像出来ない。

顔を見ることが出来なくて、彼女の肩に顔を埋めた。

「香水してる?いい匂いする。」

「してないです。」

「じゃあシャンプーかな。髪サラサラだね。」

他愛のない会話をしながらも彼女の細くて長い指が私の背中を這う。

私はまだ顔を上げられなかったのでその旨を正直に申告する。

するとそのまま頬にキスをされた。

この日初めてのキスだった。

ふふふと笑う彼女の方を向くと今度は唇にキスをされた。

「不意打ち〜」と笑う彼女の顔を見て、やるしかないと腹を括った。

受け身はほとんど初めてだったが、まあ向こうはプロだし、ただただキスに応えた。

何度も顔の角度を変えて、口付けを交わす。

軽く開いた彼女の唇の間に舌を感じたので、応えるように口を開ける。

気を遣ってなのか彼女の癖なのか、そこまで深く舌を交わらせることはなく、私は"彼女"と別れて以来初めてキスを交わした。

 

顔を離したと思ったら、いつの間にか上に乗られていて、「唇柔らかいね」と笑っている。「女の子の唇はみんな柔らかいですよ」と言うと、「男の人の唇は何で硬いんだろうね」と問われる。

何か言おうとするとまた唇を奪われ、今度は身体のあちこちを華奢な手でなぞられる。

くすぐったいやら気持ちいいやらで思わず吐息が漏れる。

恥ずかしくて、「彼女が喘いでるときは演技だと思ってたんですけどほんとに声出ちゃうんですね」とどうでもいいことを口にして誤魔化す。

「演技はしないでね」と念を押されたので、「お姉さんもしないで下さいね」と押し返す。

お姉さんの手がガウンのボタンをほどき始め、いよいよされるんだなと覚悟を決めたが、このときにはもう、それほど緊張はしていなかった。

部屋を薄暗くしておいて良かった。何だか現実じゃないみたいで、夢の中にいるみたいで、後ろめたさを感じずに済む。

 

「ブラ可愛いね」と胸をなぞられ、何も言えないでいると「焦らしちゃおっかな」と楽しそうに笑う。

「片手で外せるかな」と言いながら背中越しに下着に手をかける。

「あ、難しい、私あんまり器用じゃないんだ」と言われたので、何を調子に乗ったのか、「私割と得意ですよ」と謎の主張をしてお姉さんのブラを外す。

本当に片手で外れてしまって、まだ攻めるときでもないのにお姉さんの胸が露わになる。

実際は暗くてよく見えなかったけれど。

ブラを外して胸に手をかけ優しく触れる。

男性としたことはないけれど、どんなに優しい男性だって、きっとこんな風には触らないと思う。

それほどに優しい手つきで私の胸を触る。

その間交わしていた口付けが止まると、お姉さんの顔がもう片方の胸に近づいた。

あ、やばい。

私は「ちょっと待ってください」を連発し、無理やりキスをして侵攻を妨害した。それは久しぶりのセックスにしては余りにも刺激が強すぎたのだ。

「女の子のやめてやだだめは大体嘘だからやめないって決めてるの。痛いときだけ言ってね。」

そうあしらわれて私の妨害工作はまんまと失敗に終わった。

お姉さんの手がするすると私の足の付け根へと伸びる。

嘘ちょっと待ってまだ心の準備が、と心の中で慌てふためき、そのまま脱がされるかと思ったが少し時間をかけて、私の胸への愛撫を続けている。

しかしながらいつまでもそこに留まってるわけもないのであっさりと下着は脱がされてしまった。

待って絶対濡れてる、やだちょっと待って絶対濡れてるって!!!

色気の欠片も無い抵抗も無残に「ほんとに濡れてる笑」と確認される。

もう片方の足からも下着を抜き取って渡される。

待ってパンツまで濡れてるやだもうちょっと恥ずかしいって。

引き続く色気のない抵抗にも、だからもっと早く脱がそうとしたのに〜と色気と共に返される。

女性の手だ。

細くて長くて繊細な手が私の秘部を這う。

もうこれレポじゃなくて官能小説じゃん。

やだな気持ち悪い、省略してもいいですかね。

 

その後私は生まれて初めてクンニをされて、いつもはイケるはずのクリトリスも緊張で絶頂に達するには至らず、不意に身体を起こされた。

「触り合いっこしようよ」

ここで私は初めてお姉さんの胸を触り、舌を這わせ、喘ぎ声を聞いた。

攻める方が慣れてるとはいえブランクが長すぎる。そうこうしているとお姉さんのケータイが鳴った。

うるさいなぁもう、ごめんね、とお姉さんは不快そうにアラーム停止ボタンを連打する。

電話がかかってきた。「スタッフさんだ、喋っちゃダメだよ」三言ぐらいで電話を終え、宣言される。

「ギリギリまでイチャイチャするよ、シャワー浴びなくて大丈夫だよね?」

私は小さく頷き恐る恐る尋ねる。

「時間は?」

「えっとね、今ので15分前だね」

何はともあれ時間が無い。

「お姉さんのも触っていいですか?」

残る下着を脱がせて蜜口をなぞる。

「なんだ、お姉さんも濡れてるじゃん」と私は笑った。

「焦らしてる時間ないんで入れますね」と宣言して中に入れる。

女の子の中に自分の指を差し込むのなんて何年振りだろう。

私の指は彼女しか知らない。

私が3年間蓄えた女の子を愛する術は彼女の身体に適応していた。

当然ながら形が違う。

思わずもっと指が長かったらなぁとボヤいてしまう。

届いてるよ、と言われたがギリギリだった。

お姉さんの方が奥行きがあったのかな。

お姉さんの中をまさぐり、ザラザラしてるとこあるでしょ、そこが気持ちいのと言われる。

私も彼女もGスポットはザラついてなかったから、ほんとにザラザラしてるんだと言いながら指定された場所を触る。

思ったように指が動かない。

あんなに慣れた動作だったのに。

ごめんなさい、ブランクが長くて上手くできなかった。と言うも気持ちいいよと優しい言葉で包まれる。

結局私もお姉さんも絶頂には至らなかったが、私は初めて女性の欲望の元に攻められ、彼女以外の身体を触った。

何だかそれだけで充分だった。

イかせてあげられなかったね、ごめんねと謝る彼女に、気持ち良かったですと本心を返す。

身支度を終えると手を開いてハグを乞われる。

いよいよ最後だなと覚悟して応える。

「ありがとうございました。」

「こちらこそ、楽しかったよ。」

ホテルをチェックアウトして、また手を繋いで、駅まで見送ってもらった。

 

私はレズ風俗では働けないな。

これが最初に浮かんだ感想だった。

 

彼女は私と別れた一時間後にシフトが入っていた。